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KAGO

第7章 正体

(待てよ…)


僕は太一が殺された時の、刑事たちの会話を思い出した。


『頭部切断……頭蓋骨破壊……脳ミソと目玉がくり抜かれていたな………』


まさか……
それもあの男が持って行ったのか?
勇也の遺体といい、一体なんのために…?


僕は保健室で見た夢の内容を思い出した。
スープの中に人間の目玉が浮かんでいた。


「ウグッ……!」

思い出したら、吐きそうになった。



だめだ、これ以上考えたくない。
そんなことあってはならないんだ。

人が人を食べるなんて、
そんなの……

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