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KAGO

第7章 正体

学校に着くと、僕たちはまず教室に戻った。

「はい、タオル」
「ありがとう」

教室に置いてあるタオルで濡れた身体を拭く。

教室には誰もいなかった。
校舎にも職員室以外、人がいる気配はない。


「七瀬美景はどこにいる?」
「…本当に、会いに行くの?」

美咲はまた不安な表情を浮かべた。


「大丈夫。少し話をするだけだから」

いざとなったら先生を呼べばいい…



「音楽室だよ。今日はコンクールに向けて19時まで練習してくってみんな言ってたから…」
「わかった」


僕と美咲はすぐに音楽室に向かった。

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