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KAGO

第8章 真実

「それで勇也もっ…!」

「あら、芦屋勇也は私じゃないわ。
駄菓子屋の女に木村太一の血を分けてあげたのよ、どんな高価な化粧品よりも効果があると言ってね」

「!!」

「あの女…何度も貰いに来るから、自分で手に入れたら?って言ってやったの。
その代わり身体は貰ったけどね」

「…っ…!」


あの感覚が残っている…

勇也の遺体が入った段ボールの重さが…



僕の両手が震えだした。



「あなたに運ばせるなんて、酷なことさせるわよね」

クスクスと七瀬美景は笑った。



これが真実…

自分たちの欲望のために人を食べるなんて…!


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