テキストサイズ

KAGO

第8章 真実

「それにしても、あなたは何年経っても美しいわね…」


僕は大きく目を見開いた。

いつの間にか七瀬美景の隣に、全身黒づくめの男が立っていた。

手には鎌を持っている。



「…美咲っ!」

美咲を巻き込んではいけない!
そう思って振り返ったが、美咲の姿はなかった。


(ずっと一緒に話を聞いてたと思ったのに…)



「自分より美咲の心配をするなんて…
美咲が好きなのね…」

フフッと美景は笑った。


「くっ…」


美咲を探さないと!
いや、僕から離れていた方が安全なのか!?

でも…


『離れたくない』


そう言ってた美咲。

まさか、あの男が美咲を……。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ