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泣いて、笑って、恋をした。

第2章 act1






「死なないんだ……」




彼から男に視線を向けて呟いた。




「人なんて、そう簡単には死なねーんだよ」




彼はそう言って携帯で誰かと話し始めた。




人は簡単には死なないと彼は言った。
彼がこの街のルールなら
私の母親はきっと
簡単には死ななかったんだろうか。



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