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第1章 1.別れ
今にも咲きそうな櫻が春の風を気持ちよさそうに受けている
俺たちは高校生活を終止符を打つ。
"いつかお互い笑って会えたらいいな"
"そうだね。翔ちゃんは…大学頑張って!"
"お前も夢、叶えろよ?"
"あったりまえじゃん!じゃあまたね!"
お互いの夢に向かって走り出すスタートでもある。
雅紀の"またね!"と言った笑顔は希望に道溢れていた。
俺も精一杯の笑顔で手を振った。
"翔ちゃん、ほんとに大好きだから俺!楽しかった!"
"ありがとう"
俺たちは別々の道へ歩んでいった。