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第12章 僕の理想も

前「なんだよ、二宮が来て喜んだと思ったらまた、ため息かよ」

さっきまで、和也が座ってた椅子に腰をかけた。

「和也、帰ってくるから座んないで」

前「来たら退くから」

笑顔で言われる。
どうしても…この笑顔には敵わない。

「…しょうがないなあ」

前「でも、お前らが付き合ったら学校で騒ぎが起きるぞ」

「え?」

なんで、騒ぎ?
他に付き合ってる人なんていっぱい…

前「お前らだからだよ」

「?」

ヒロちゃんが何を言ってるのか、
さっぱりわからなかった。

前「はぁ…いいか?この学校には各学年の派閥があるんだよ。」

「へー」

他人事だもんなー。

前「他人事とか思うなよ」

「えっ」

なんで、心中を読めたんだ…。
ヒロちゃん、すげぇ…。

前「俺らの学年の派閥は、大野と二宮なんだよ」

「ふーん…」

前「リアクション、薄いな」

「……えぇ!?」

前「遅くね?」

は、派閥が…俺と和也!?

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