テキストサイズ

チェックメイト

第2章 君の体温 乗せて

(二宮side)

本当、安心する。

櫻井さんと一緒にいると、何とも言えないような優しい空気が俺を包む。

だからかな?
泣いちゃうの。

「んくっ……」

櫻「……二宮」

「っ…はい」

櫻「泊まってくか?」

「えっ…」

櫻「明日、学校休みだろ?」

見上げると櫻井さんは優しく微笑んだ。

「…は、い…」

櫻「落ち着いたら言えよ。車出すから」

軽く背中を撫でられた。
なんで、こんなに優しいの?

櫻「ん?そんな見んなよ。惚れた?」

冗談っぽく笑う櫻井さんの手をまたギュッと握った。

「もう、惚れてる」

きっと今の俺は、最高に幸せな笑顔をしているに違いない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ