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第15章 今、思いのままに

女「翔?どうしたの?」

翔「ん?いや、何でもない」

女「ヤダッ、血が出てるじゃん」

翔「え?あ、本当だ」

女「はい。ハンカチ」

翔「ありがとう、夏実」

ナツミという女の人が、ショウという男の人にピンクのハンカチを渡した。

大「和也、行こう?」

「…まだ、待って」

かっこいいと思った。


翔「あ、またね。気をつけるんだよ」

夏「翔、行くよー!」

翔「おー!じゃ、バイバイ!」

最後まで、かっこよかった。

大「和也?」

「智…」

大「んぅ?」

「カッコよかったね…」

大「………うん」

ショウという男の人から、目が離せなかった。

胸がドキドキした。
キューって苦しくなった。

一目惚れだった。

大「和也、コレ…」

智は、俺に1枚の紙を渡した。

「なにこれ?」

大「名刺ってヤツじゃない?さっきの男の人が落としていった」

「ふーん…漢字、難しいね」

大「施設長から、聞いたら?」

「じゃあ、早く帰ろう!」

名前が知れる。
それだけで、胸が高まった。

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