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第16章 まるで光のwave

(二宮side)

明後日、ヤる約束をした。
正直、相当嬉しかった。

だって、ずっとしてないから。

初めてヤった時以来
ヤってなかったから。

櫻「なあ、二宮」

布団の中で、後ろから抱き締められながら話しかけられる。

「んぅ?」

櫻「二宮、和也」

「なによ」

急にフルネームって。

櫻「─宮…和也」

「だから、なに?」

櫻「…和也」

「ッ!」

反射的に後ろを振り向く。

櫻「んー、やっぱり違和感あんな」

頭をグイッと戻されて、
またギュッと抱き締められた。

「違和感なんて…!」

櫻「んーおやすみ」

「ちょ、寝んの?」

櫻「カズ」

「はいっ!?」

櫻「和也くん」

「…は、い」

櫻「にのちゃん」

「えー、それ?」

櫻「ダメだ。しっくりこねぇ」

後ろから首をパクッと咥えられる感覚。

「ねぇ、もう、なにしてんの…」

櫻「しっくりくる呼び方、探しとく」

そう言って、首にチュッとリップ音を響かせて優しく甘い声で、

櫻「おやすみ」

と、言った。

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