テキストサイズ

チェックメイト

第16章 まるで光のwave

(二宮side)

校門をくぐり、後悔した。

やってしまった…。
ケンカをしてしまった。

「あー!もう!」

大「朝から、煩いよ」

「あ。智」

大「なにその『いたの?』みたいなリアクション」

前「まあまあ、ケンカしないの」

「そのケンカをしたんだよ!」

後ろから声をかけてきたヒロに、
怒鳴ってしまった。

「…はあ、ごめん」

頭を抱えた。
しっかりしろ自分。

大「なに?話なら聞くよ?」

妙に嬉しそうな智。
そんな智を見て、笑ってるヒロ。

前「嬉しそうな顔、すんなよ」

笑いながら智の頭を叩いた。

大「うるさいなっ!ヒロちゃんは、黙っててよ!」

……ん?
なんか、今の智っぽくない。

前「んなこと言ったってさー」

続けて頭を撫でるヒロ。

大「やめてよ、ヒロちゃん!俺は和也と話してるのっ!」

うん。
違うな、確実に違うな。


「智、ヒロのこと好きなの?」


大「はあ?」
前「え。」

同時に別のリアクションが返ってきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ