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チェックメイト

第16章 まるで光のwave

「ハモんなや」

大「俺、ヒロちゃんのこと、好きじゃないからね」

「とか言って…」

顔が真っ赤な智。
本当は、好きなんじゃん。

前「智、付き合お」

智の手を握って真剣に向き合うヒロ。

大「ヒ、ヒロちゃん…やめてよ…」

あらら。
智も満更でもないみたい。

前「智」

大「名前で呼ばないでよ…違和感がスゴいんだけど…」

前「智♡」

大「は、放してよ…」


「お前ら、イチャつくなよ」


俺がいるんだぞ。
クッソ。

大「イチャついてなんてないしっ」

前「智♡」

大「ヒロちゃん、やめてって…」

あー。
もう、しらねぇ。

俺だって、櫻井さんとイチャ……
ケンカしたんだった…。

もう、明日は櫻井さんの誕生日なのに。
なんで……ケンカなんてしちゃったんだろう。

また後悔に襲われた。

「はあ……」

またムキになっちゃって……
はあ、素直じゃない自分が嫌になる。

大「で、どうしたの?何があった?」

「…ケンカしたんだよ」

さっき、言ったじゃん。

前「誰と。」


「櫻井さんと」


大「え、なんで?」

智の言葉のあとに、ホームルーム開始のチャイムが鳴った。

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