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第17章 星がじわり

松「ね?」

「はい…」

結局、疑い深い俺はその番号に電話をかけてしまっていた。

松「そろそろ、名前を教えてほしいな」

ニコッとはにかむ松本さんは、
俺が今まで出会ってきた人で一番の
イケメンだと思った。

「えっと…二宮です」

松「え?二宮くん?」

「あ、はい」

松本さんは、俺の名前を聞いて少し驚いていた。

松「二宮くん、名前は?」

「和也です」

松「二宮和也くん、よろしくね」

「あ、はい」

微笑みかけられると、どうしても
ドキッとしてしまう。

松「じゃあ、なんて呼ぼうかな…」

「別になんでも…俺はなんて呼んだらいいですか?」

なぜか、友達になっていた。

松「任せるよ」

「それが一番、困るんですって」

松「はは、でも“松本さん”は嫌だな」

「えー。じゃ、まっさん」

松「朝ドラかよ」

「はははっ」

そんなこんなで、呼び名は

松本さん→和くん 俺→潤さん

に、落ち着いた。

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