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（松本side）

和くんから、電話がきた。
一人に耐えられなくなったかな？

「もしもし」

ニ『あの…お仕事中でした？』

「だけど、大丈夫だよ。部長、寝てるからさ」

ニ『あぁ…ならよかった？』

「うん。よかった」

ニ『あの……ケンカしちゃったんです』

「ん？恋人と？」

ニ『はい』

「え？でも、歳上の女の人でしょ？」

ニ『ち、違うんです』

「ん？」

俺、本当にダメだよな。
わかってんのに、聞いてしまう。

ニ『恋人…男なんです』

「え、そうなの？」

ニ『はい…』

「じゃあ、ケンカしたら大変だね」

しかも、相手があの人ならー。
チラッとオフィスを覗く。

櫻「う！コーヒー溢した…クッソ！」

口が悪りぃし。

ニ『どうしたら、仲直りできます？』

「んー、その彼氏？のこと知らないから何とも言えない……」

ニ『ですよね。聞いてもらって、ありがとうございました』

「うん、ごめんね」

電話が切れたと同時に……

櫻「潤ー！また、コピー機ぶっ壊した」

この、機械音痴め……。