
チェックメイト
第17章 星がじわり
足を、駅に向かう道へと向ける。
「……寒いなあ」
ボソッと呟くと後ろから手を引かれた。
「え」
櫻「……なにしてんの?」
息切れをした櫻井さんが目の前にいた。
「…さささ櫻井さん」
櫻「どんだけ、動揺してんだよ」
ははって、笑う櫻井さん。
櫻「で、何でここいんの?」
俺の手をしっかりと繋いで、
どこかに向かって歩き出した。
「…別に」
櫻「別にってことねぇだろ。わざわざこんなとこまで」
ズズッと鼻を啜った。
「寒いの?」
櫻「別に?」
「寒いくせに。」
櫻「でも、左手はあったけぇなー」
「……うっさい」
繋いでる手は、温かいと言う。
櫻「焼き肉、食べるか?」
「ダメ」
櫻「なんでよ。」
「今日はうどんなの」
櫻「明日にしよう」
「明日は、外食なんでしょ?」
櫻「……細かいな」
「なに言ってんの。櫻井さんが外食にするって言ってたじゃん」
櫻「うどんやめよ」
「折角、作ったのに?」
櫻「記念だよ。記念」
「なんの」
櫻「初めてケンカして仲直りした記念」
「長い記念だね。」
櫻「はは、んじゃ焼き肉行こう」
いつもの車に、乗り込んだ。
「……寒いなあ」
ボソッと呟くと後ろから手を引かれた。
「え」
櫻「……なにしてんの?」
息切れをした櫻井さんが目の前にいた。
「…さささ櫻井さん」
櫻「どんだけ、動揺してんだよ」
ははって、笑う櫻井さん。
櫻「で、何でここいんの?」
俺の手をしっかりと繋いで、
どこかに向かって歩き出した。
「…別に」
櫻「別にってことねぇだろ。わざわざこんなとこまで」
ズズッと鼻を啜った。
「寒いの?」
櫻「別に?」
「寒いくせに。」
櫻「でも、左手はあったけぇなー」
「……うっさい」
繋いでる手は、温かいと言う。
櫻「焼き肉、食べるか?」
「ダメ」
櫻「なんでよ。」
「今日はうどんなの」
櫻「明日にしよう」
「明日は、外食なんでしょ?」
櫻「……細かいな」
「なに言ってんの。櫻井さんが外食にするって言ってたじゃん」
櫻「うどんやめよ」
「折角、作ったのに?」
櫻「記念だよ。記念」
「なんの」
櫻「初めてケンカして仲直りした記念」
「長い記念だね。」
櫻「はは、んじゃ焼き肉行こう」
いつもの車に、乗り込んだ。
