テキストサイズ

チェックメイト

第17章 星がじわり

「相葉さん!」
ニ「雅紀さん!」

見事に声が重なった。

相「へ?あ、和也くんと櫻井さん?」

「お久しぶりです」

相「櫻井さんお久しぶりです!しばらく会わないんで、心配してたんですよ!」

「あー、すいません。」

相「和也くん!」

ニ「あ、はい」

相葉に声をかけられるとビクッとした。

相「舞花ちゃんに聞いたよ!恋人が出来たんだって!?おめでとう♪」

ニ「あー、ありがとうございます」

完全に動揺してるし。
しかも、俺のことチラッて見たし。

「相葉さん仕事しなくていいんですか」

相「え?あ、俺仕事中なんだった!」

バタバタと慌てながら、
「失礼しました!」と元気よく言って
個室を出ていった。

「ふふ、知ってたな」

ニ「…余計なこと言って」

「まあ、いいじゃんか。相葉はまだ俺らが付き合ってるってわかってないんだから」

ニ「そうだけど…」

膝を崩して、体育座りをした。

膝の上に顎を乗せて
上目遣いで俺を見た。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ