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第18章 手にしたもの

しばらく、テレビを観ていた。
こんな時間だから、面白いテレビとか無さそうだと思ったけど
意外と面白いテレビがあった。

櫻「なに?テレビ観てんの?」

いつもの白いパジャマを着た櫻井さんが濡れた髪の毛をタオルで拭きながら
話しかけてきた。

「ん、意外と面白いよ?」

櫻「へー…二宮も風呂いってきたら?」

「うん。そうしよっかな…」

櫻「もうちょっとで俺の誕生日だわ」

にやつく櫻井さん。
ちゃんと、出来んのかな?

初めては、余裕無かったんだから。

「……早く済ませますから」

今は、11時30分頃。
大丈夫。ちゃんと間に合う。

櫻「二宮」

「ん?何ですか?」

櫻「新しいパジャマ用意してあるから」

「は?」

新しいパジャマ?
そんなのいつの間に……。

櫻「俺は、白。二宮はー…」

「時間なくなるから入りますよ!」

櫻「はーい、いってらー」

今のとこで、結構時間ロスった。

「……」

そして籠に入ったパジャマは黒だった。

「白と黒……オセロかっ」

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