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チェックメイト

第18章 手にしたもの

(櫻井side)

出てこない…。
もう、日付が変わるまで10分もないぞ。

我慢の限界に達した俺は、
洗面所へと足を急かした。

「二宮、もう時間なるけどー」

ニ「わ、わかってる…」

「じゃ、なんで」

ニ「櫻井さんの……」

ガラガラっ!
一気に、洗面所のドアが開いた。

「え」

ニ「バーカ!!」

顔を真っ赤にした二宮が出てきた。

「あ」

ニ「サイズ、間違ってんの!」

袖が手を覆っていて、
左肩が思いっきり出ている。
足も、つま先しか出てない。

「……」

ニ「なんか言ってよ!」

「エッロ」

めちゃめちゃ、エロい…。
風呂は、随分前に上がったんだな。

髪の毛が、少ししか濡れてない。

「お前、随分前に…」

ニ「っ!……悪いかよ…」

顔真っ赤にしてるし。
二宮も楽しみにしてたのか。

「体、冷えるぞ」

ニ「ま、まさかそのために…」

「違うって。コレは、マジの間違い」

ずれ落ちそうなズボンを上げた二宮を抱き抱えた。

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