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第5章 目の前を閉ざして

「じゃ、ハンバーグにすっか」

ラーメン食べたい。
すっごいラーメン食べたい。

だけど、二宮がハンバーグを食べたいと言うなら仕方ない。

可愛い高校生ですから。

ん?あれ?
『可愛い』ってなんだ?

女子高校生なら通じるけど、男子高校生には通じねぇぞ!

俺、二宮と1日過ごして思考がおかしくなったんだ。

あー、帰ってこい。

俺の正常な思考。

ニ「ハンバーグを昼から食べるの?」

「え?」

ニ「お昼は、スパゲッティでしょ」

そう言って籠の中に食材を入れていく。

「じゃあ、お昼はラーメンだろ」

ニ「夜に、ハンバーグ。昼に、スパゲッティは当たり前だろ」

「当たり前の基準がわかんねぇよ!」

ニ「じゃあ、ラーメンは明日。これで文句ないね?」

「約束破ったらどーすんだよ」

ニ「掘らせてあげるよ♡」

「殴るぞ。」

ニ「きゃー、暴力はんたーい♡」

クッソ。
すっごいムカツク。

なのに、やっぱり憎めねぇ。

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