チェックメイト
第5章 目の前を閉ざして
家に帰ると、二宮はキッチンに立ち袋から食材を取り出して馴れた手つきで料理を始めた。
カウンターがついてるから、料理は凄い楽らしい。
(潤が言ってた)
だから、潤にはすっごい怒鳴られた。
松『お前ん家のカウンター、うちによこせや! 』
ニ「櫻井さん」
「ん?」
ニ「トングとかある?」
「え、トングってなに?」
呆れるようにため息をついた。
「で、でもあるよ!友達が揃えてくれてるから」
ニ「へぇ、友達ねぇ…」
疑いの目を向けられた。
そして、ニヤリと笑い……
ニ「彼女?」
と、聞いてきた。
「違うよ!」
ニ「ふーん…」
まだ、ニヤリと笑っている。
でもその笑顔の裏に何かが隠れていそうで俺は少しだけ悲しくなった。
どうして、等身大の表情を、姿を俺に見せてくれないのだろう。
俺は、全部受け止める。
もう思考がおかしくなったっていい。
ホモでもいい。
だから…そんな顔で笑わないでくれ。
カウンターがついてるから、料理は凄い楽らしい。
(潤が言ってた)
だから、潤にはすっごい怒鳴られた。
松『お前ん家のカウンター、うちによこせや! 』
ニ「櫻井さん」
「ん?」
ニ「トングとかある?」
「え、トングってなに?」
呆れるようにため息をついた。
「で、でもあるよ!友達が揃えてくれてるから」
ニ「へぇ、友達ねぇ…」
疑いの目を向けられた。
そして、ニヤリと笑い……
ニ「彼女?」
と、聞いてきた。
「違うよ!」
ニ「ふーん…」
まだ、ニヤリと笑っている。
でもその笑顔の裏に何かが隠れていそうで俺は少しだけ悲しくなった。
どうして、等身大の表情を、姿を俺に見せてくれないのだろう。
俺は、全部受け止める。
もう思考がおかしくなったっていい。
ホモでもいい。
だから…そんな顔で笑わないでくれ。