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チェックメイト

第1章 明日はかならず

俺は、目を疑った。

原「あぁ!?てめえ、誰に口聞いてんだ?あぁ!?」

弟「姉貴」

原「なんだ、クソガキ」

弟「お客さん、見てるよ」

原「あぁ!?みんな、あたしが元ヤンなぐらい知ってるわ、アホが!」

えー!?
みんな知ってるのー!?

周りを見渡すと、みんな平然とした顔で珈琲を啜ったり食べ物を口にしている。

なんで?
なんで俺だけ知らないの!?

相「あれ?君、知らないの?」

名刺を俺に渡して、問いかけてきた。

相葉雅紀。

「はい。知らないです…」

相「舞花ちゃんはね、結構ヤンチャしてたんだよー」

相葉は、原さんを見ながら言った。

「はぁ…」

相「俺、舞花ちゃんと同級生だったんだよね」

「はぁ…」

ん?て、ことは…。

「年下か…」

相「あれ?お兄さんの方が年上?」

「はい、原さんの歳は知ってますから」

相「へー、大人って感じだね♪」

俺の頭から爪先まで、にこにこして舐めるように見た。

「そりゃ、どーも」

原「はぁ、みなさんお騒がせしました」

弟「もういいし、お兄さんに頼むから」

原さんの弟は、相葉に抱きついた。

相「えー、俺もあげないよー」

「いーじゃん。雅紀さん♡」

なんだ、コイツ……。

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