チェックメイト
第6章 夢を見てる
(櫻井side)
俺の腕の中で、二宮が眠りについた。
「可愛いな……」
多分、コイツは不眠症だ。
目の下にクマがあるからな。
不眠症の理由も、悠斗さんって人にあるんだと思う。
二宮を守っていくなら、一緒に暮らすなら解決しなければならない。
そうしないと、いつまでも苦しみ続けることになる。
それだけは、避けたい。
「二宮…ごめんな」
寝ている二宮に声をかけて、リビングへと足を進める。
つけっぱなしのテレビを消して、出しっぱなしのココアを下げる。
「はぁ…」
どうすればいいんだ?
あの傷のことを聞くのか?
悠斗さんって誰って聞くのか?
それで、二宮を傷つけないか?
ずっと自問自答を繰り返す。
「あ、原さんに聞いて……」
ニ「嫌だ…」
寝室から、声が聞こえる。
振り返ると、ドアから顔を覗かして俺の様子を見ていた。
「二宮…」
ニ「俺のことでそんなに悩まないでよ」
今にも、泣き出しそうな顔をしている。
「悩んでるんじゃない」
ニ「頭、抱えてたもん。悩んでる…」
「おいで」
隣に誘う。
何も言わずに、俺の隣に座った。
「寒くないか?」
ニ「……寒い」
そっと、包むように抱き締める。
ニ「なに聞いてもいいよ」
「え?」
ニ「ちゃんと、答えるから」
俺の腕の中で、二宮が眠りについた。
「可愛いな……」
多分、コイツは不眠症だ。
目の下にクマがあるからな。
不眠症の理由も、悠斗さんって人にあるんだと思う。
二宮を守っていくなら、一緒に暮らすなら解決しなければならない。
そうしないと、いつまでも苦しみ続けることになる。
それだけは、避けたい。
「二宮…ごめんな」
寝ている二宮に声をかけて、リビングへと足を進める。
つけっぱなしのテレビを消して、出しっぱなしのココアを下げる。
「はぁ…」
どうすればいいんだ?
あの傷のことを聞くのか?
悠斗さんって誰って聞くのか?
それで、二宮を傷つけないか?
ずっと自問自答を繰り返す。
「あ、原さんに聞いて……」
ニ「嫌だ…」
寝室から、声が聞こえる。
振り返ると、ドアから顔を覗かして俺の様子を見ていた。
「二宮…」
ニ「俺のことでそんなに悩まないでよ」
今にも、泣き出しそうな顔をしている。
「悩んでるんじゃない」
ニ「頭、抱えてたもん。悩んでる…」
「おいで」
隣に誘う。
何も言わずに、俺の隣に座った。
「寒くないか?」
ニ「……寒い」
そっと、包むように抱き締める。
ニ「なに聞いてもいいよ」
「え?」
ニ「ちゃんと、答えるから」