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チェックメイト

第11章 Are you ready?

「なぁ、二宮」

湯船に二人で浸かり、
後ろから二宮を抱き締める。

ニ「んー?なんですか?」

バシャバシャと、水を掬ったりして遊んでる。
子供みたいで、可愛い。

「頼りなくて、ごめん」

ぎゅっと手を握る。
その手を握り返された。

ニ「頼りなくなんてないよ」

チラッと俺を見て

ニ「初めて同士なんだから、しょうがないでしょ?」

微笑んで言った。

「そっか、初めてだもんな…」

二宮の肩に顎をのせて、
ただただ抱き締めていた。

ニ「ねえ、櫻井さん」

「ん?」

ニ「逆上せる。先に、あがるね」

返事の代わりに、抱き締めていた手を離した。

ニ「櫻井さんも、逆上せないように気をつけてね」

それだけを言って風呂場を出ていった。

まだ熱帯びてる体を冷やすために、
シャワーを冷水にした。

その冷水のお陰で、
少しふわふわしてる脳内も冷やすことができた気がした。

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