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チェックメイト

第11章 Are you ready?

(櫻井side)

二宮も、学校があるんだよな。
俺に仕事があるように。

高校時代か…。

俺、何してたかな。

確か…彼女が初めてできて、
二宮より少し若い時に初セックスはしたっけな…。

あ、じゃあその娘が初めての人なんだ。

でも、名前も顔も忘れてる。
どんな人だったんだろう…。

ニ「櫻井さーん、テーブル拭いてもらえますかー?」

トントンと、まな板に包丁があたる音が耳に入った。

「ん、わかった」

俺は、台拭きを受け取りテーブルを拭きはじめた。

ニ「あのさ…」

「んだよ」

ニ「……俺、ここに帰ってきていいんだよね?」

トントンという、音が消えて
二宮は俯いていた。

「今更、何の確認だよ」

ニ「……」

ずっと俯いてて、



「ここは、お前の家だろ」



当たり前のように、二宮の背後に立って
腕を回して包み込むように抱き締めた。

ニ「帰ってきていいの?」

「ったりめーだろうが」


安心していいから。
俺は、お前を受け入れる。

何があっても、お前を離さない。

そう思うのって俺のワガママか?

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