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ドラクエ短編集(クリアリ)

第3章 大切な人※エロ注意!

ゆっくりと、アリーナの唇にクリフトのそれが重なる。

瞬間、アリーナの体がぴくりと硬直する。

そんなうぶな反応もまた愛しくて、クリフトは角度を変えて何度もその甘く柔らかい唇を味わった。

唇しか重ねていないのに、体の奥の方をじわじわと溶かされていくような感覚に、アリーナは戸惑いを覚える。

さっきの男たちの強制的な愛撫で目覚めてしまった女の体は、クリフトによってさらに開発されることを望んで、内側から甘く蕩けてゆく。



「…っは……」



何度目かに唇を離したときにアリーナの唇から漏れた艶かしい喘ぎにも似た吐息に、クリフトの中の何かが警鐘を鳴らした。

(このままでは、私は……!)

クリフトは、アリーナにもっと触れていたいと思う自分を必死で抑え、アリーナから体を離した。

「…クリフト…?」

突然離れた愛しい人の温もりに、アリーナは訝しげに彼を見上げた。

「アリーナ様……このままでは私もあの男たちと一緒になってしまいます…」

「……」

真面目なクリフトの言いそうなことだ、とアリーナは思う。

けれども、アリーナの体はさっきから甘く疼いたままだ。

「クリフト……」

クリフトにはわかっていた。アリーナが自分を欲していることが。

だが。

だからこそ。

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