
雪の日の空に
第7章 偽りの関係
「俺はいつでも待ってるから。誰かの代わりじゃない、永橋 ゆきを待ってる。」
「塩沢さん…。」
フッと笑うと、私の横を通り過ぎて行ってしまう。
「待って…。」
塩沢さんは、私の声に足を止めて振り返った。
「佐月さんの事…何か知っているんですか?」
「何かって?」
佐月さんが誰かの代わりに私を選んだ事を知っている様な口ぶりだった。
塩沢さんは、きっと佐月さんの想い人を知っている。
「佐月さんの事…。」
「そういうのは直接本人に聞いた方がいいんじゃない?」
それは最もな言い分だ。
でも、それを直接聞いてしまったら、きっと佐月さんとの関係は終わってしまう気がする。
「佐月さんには聞けません、お願いします。」
深々と頭を下げる。
驚いた様に私に駆け寄り、頭を上げさせるとため息をついた。
カバンからメモ帳とペンを取り出して、スラスラと何かを書いている。
「土曜、17時に。場所は後でメールする。」
メモ帳をビリっと破き、その1ページを手渡された。
私を置いて先を歩く塩沢さんの背中を見送り、メモに目を落とすと、塩沢さんの連絡先が書いたあった。
「塩沢さん…。」
フッと笑うと、私の横を通り過ぎて行ってしまう。
「待って…。」
塩沢さんは、私の声に足を止めて振り返った。
「佐月さんの事…何か知っているんですか?」
「何かって?」
佐月さんが誰かの代わりに私を選んだ事を知っている様な口ぶりだった。
塩沢さんは、きっと佐月さんの想い人を知っている。
「佐月さんの事…。」
「そういうのは直接本人に聞いた方がいいんじゃない?」
それは最もな言い分だ。
でも、それを直接聞いてしまったら、きっと佐月さんとの関係は終わってしまう気がする。
「佐月さんには聞けません、お願いします。」
深々と頭を下げる。
驚いた様に私に駆け寄り、頭を上げさせるとため息をついた。
カバンからメモ帳とペンを取り出して、スラスラと何かを書いている。
「土曜、17時に。場所は後でメールする。」
メモ帳をビリっと破き、その1ページを手渡された。
私を置いて先を歩く塩沢さんの背中を見送り、メモに目を落とすと、塩沢さんの連絡先が書いたあった。
