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雪の日の空に

第8章 愛した人は…

「外見はそっくりですよね、でもやっぱり2人とも全然違います。」

その言葉に少し驚いたように顔を上げた塩沢さん

「そう?俺のどこらへんが佐月に劣ってる?」

「え!?劣ってるとかじゃ無いです!」

塩沢さんがそんな事いうなんて…。

何だか別の人と話しいるみたいだ。

「じゃ、どこが違う?」

「えっと…。塩沢さんは、強引な所もあるけど…、最後は結局優しくて、私なんだかんだ塩沢さんに助けてもらってますね。」

フフッと思い出すように笑う。

私もお酒のおかげか少し饒舌になっている。

「佐月さんは…、凄く優しいです。でも凄く寂しそうで、優しさで全部隠しているみたいな…。とにかく放っておけないんです。」

胸の奥がギュと締め付けられ、思わず下を向いた。



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