テキストサイズ

雪の日の空に

第8章 愛した人は…

店を出たその足で、私はいつの間にか佐月さんの家に向かって歩いていた。

しばらくして、立ち止まった所で呆然とアパートを見上げ

中に入る勇気が持てなくて、そのまま立ち尽くす

ポケットに入っている携帯のバイブが鳴っているのに気付き、画面を見る。

画面に表示されたメールのマークに、指を滑らせてタッチすると、そこには塩沢さんからのメールが受信されせいた

「あまり無理をするな、いつでも頼れ。」

携帯をポケットに戻す

塩沢さん…、私が無理していると思っているんだ。

無理なんてしてないのにな

フゥと息を吐き、気合いを入れ佐月さんの部屋に向かった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ