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そこまで聞いて、1人で考えたいと塩沢さんを残して店を出た。

佐月さんにそんな過去があったなんて…

女性関係で何かあるんだとは思っていたけど

精々別れた彼女が忘れられないとか

そんなものだと思っていた。

甘かった

私にどうこう出来る事なのだろうか

このまま支えになれる？

あの話を聞いてしまった後で私は

どんな支え方をすればいいのか迷っている。

私は卑怯者だ。

迷っているくせに今すぐ佐月さんを抱き締めてあげたい。

きっと、佐月さんに私が必要とされなくても

もう私は佐月さんを必要としているんだと思う。

そんなの聞かなかった事にして、何事もなかったかのようにあなたのところへ行きたい。