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雪の日の空に

第5章 再スタート

休日の今日は、珍しく美咲とランチの為に待ち合わせ。

仕事帰りに飲みに行く事はあっても、休日に会うのは初めてだ。

あれ以来美咲とは本音を話せるようになり、心から親友と思える人になった。

「お待たせぇ。」

白いコートにベージュのニーハイブーツを身にまとい、ゆるふわに巻かれた髪を揺らして現れた美咲。

かわいいという言葉は彼女の為に作られたのではないかと思う。

ほらまた、すれ違う男性の視線を独り占めしている。

「ゆき、なにその格好。」

上から下まで舐めるように視線を向けた美咲が、呆れた様に言う。

今日の約束をするとき美咲に、一番かわいいと思う格好で来るように言われていた。

でも、そんな服持ってない私は

スキニーデニムに黒いピーコート。

ダサくはないと思うけど…。

「だめ?」

「だめ!行くよ!」

私の手を掴み引きずるように歩き出した。

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