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雪の日の空に

第5章 再スタート

有無を言わせず試着したまま、購入した服を来て、また美咲に連れ回される。

何を聞いても、どこに行くのか教えてくれない。

「ゆきの名前で予約しておいたから、その浮いた髪。可愛くしてきてね!」

そう言うと、私を1人お店に押し込んで、どこかへ行ってしまった。

恐る恐る店内に入り名前を伝えると、店の奥から見たこのとある人が現れた。

「さ、佐月さん。」

「ゆき!」

私も驚いたけど、佐月さんも驚いているようだった。

「指名してくれてありがとう。よくここが分かったね。」

指名?

美咲だ!

もう、ここまできたら流石としか言いようがない。

「あの、友達に進められて…、まさか佐月さんだとは思いませんでした。」

「そっか、オススメしてくれた友達に感謝しないとだね。」

鏡越しに見える佐月さんの笑顔に、心が暖かくなる。


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