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雪の日の空に

第6章 恋心

目覚めた時には1人ソファの上だった

ブランケットに包まれただけの姿でソファから体を起こす

近くの椅子に座って窓の外を眺めている佐月さんが目に入り、声をかける前にこちらに気付き、振り返る

「おはよう」

先程までの佐月さんとは別人の様な穏やかな笑顔に、夢でも見ていたのかと思ってしまう

「あの…私、すみません…。」

あんな姿を見られた後で何と言っていいか分からない。

佐月さんはそっと立ち上がり、後ろからブランケット越しにギュっと私を抱きしめた

「佐月さん?」

「フッ…。また佐月さんに戻ってる。」

「え…っと」

「もういいよ、ゆき先にイッちゃうから俺まだなんだよね。」

イッ、イッちゃうって!?

初めての経験で、それがそうなんだと言われて初めて知る。

驚きで言葉を失っていると、頭にチュっと音をたてキスをされた

「もう一回しようか。そしたらまた佐月って呼んでくれるかな?」

「え!?む、無理です!」

これ以上したら体が壊れてしまいそうで、思わず言葉が出てしまう。



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