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雪の日の空に

第7章 偽りの関係

ぐったりと力尽きた私を抱き抱え、ベッドへ運ぶ。

「ごめんね、手加減出来なくて。」

2人でひとつのベッドに入り

私の髪を耳に掛けながら、優しく頭にキスをした

「いえ、大丈夫です。」

力なく笑う

佐月さんに見せたかったあのかわいいワンピースも

すぐに脱がされ、意味を持たなくなった。

メイクだってきっとヨレヨレだろう

SEXの時の佐月さんは別人の様だけど

それ以外は本当に優しい。

今だってほら

私は佐月さんの温もりを感じながら彼の腕の中にいるんだから。

「ゆき…、俺の事好き?」

その言葉にどきりと胸がなる。

「好きな人とじゃなきゃ、こんな事しません。」

ドキドキとなる心臓の音を聞かれない様に平然と答える。

「だよね…。普通そうだよね。」

ハハッと空気をかすめる様な声を出して笑う佐月さんに、ぎゅっと心が締め付けられた。

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