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【波留side】




なんか、すごくあったかい。


鳥のさえずりと、
少しばかりさしてきた

陽の光に誘われて、瞼を開いた。



「うわっ」



そうだ。

昨日の夜、
木更津に嵌められたんだ。

眠るまでって言ったのに

結局、彼の腕の中の温かさと
心地の良い鼓動のリズムで


眠ってしまった。



畜生。

最近なんか、
色々とまんまと

丸め込まれている気がする。




朝飯作らなきゃ。

もぞもぞと、
彼を起こさないように

抜け出す。


そっとベッドから足を下ろすと

冷たさが身に沁みて
先程のぬくもりが恋しくなった。



朝は和食。
味噌汁に白米に漬物に魚。

定番の朝食を作って
彼のもとへ再び向かう。
こうしていると、
木更津の母親になったみたいだ。