無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

そっと、彼に近づいて
彼の顔を見つめる。


やっぱり起きてるときと

全然違うな。




変態っぽさが全然ない。





こうしてると、可愛いのに。




思わず手が伸びて、
彼の綺麗な形をした鼻を

すっと撫でる。


くすぐったいのか、
もぞもぞと、顔を動いた。

なんか小動物みたい。

可愛い。




滑る手は止まらずに
輪郭をなぞった。


その時に、
ハラリと前髪が
目にかかったのをみて

その髪をそっと掻き揚げる。




彼は規則的な呼吸を
繰り返したまま動かなかった。



綺麗


この間キスをした
その唇。

一度吸い付くと、
気持ちが良くて

離れられなかった。



もう一度…

そんな衝動に駆られる。



すっと、手を伸ばして…





って、まてまてまてまて。



俺は何をやってるんだろう。


「………。」




え、ちょ、なにやってんの？！

俺は木更津を
起こしにきたんだよ。


バカじゃねーの？！

俺はホモじゃない。
ホモじゃない。

全然木更津なんて可愛くない。



「おら！木更津起きろ！！」


思いっきり彼の額を叩いて、
自分をごまかした。