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エスキス アムール

第32章 彼と実験




彼の身体を弄り、
彼の耳まで近づくと、

クチュリ

舐め上げる。


「んんっ」

彼は驚いたのか、
身体をビクリと震わせ、
やめてくれと、懇願した。


身体を密着させて
下の方に手を滑らすと、
ひと舐めしただけでそこは熱を持っていた。

その前から
もう、既に反応していたのかもしれない。


僕だって同じだ。
だけど、彼はそれに気がつかない。



「やめ…っさわ、るな…っ」

「なんで抵抗するの?」


彼の言うことを聞かず、
そこをしつこく触る。

彼は泣きそうな顔をして顔を歪めた。


「んっんっ…こんなの…や、だ…っ」

「好きなんでしょ?僕のこと。」

「…っだ、けど…っきさら、づ…ん」

「僕?僕が何?」


彼のモノを揉み込む。
彼はビクビクと身体を震わせ、涙を溢した。


「言ってごらん。どうしたの?
何で泣いてるの?」

「…ふ、ん…っやだ…」

「言わないと、このまま離さないよ?」

「…っおれは…っす、き…
きさらづ…っ」


「うん?」


「で、も…っでもっ
…きさらづは…っおれのこと…き、らい…っ」


ポロポロとこぼれる
彼の涙を指で拭う。

僕のそっけない態度に、
彼は嫌われたと思ったらしい。

僕に嫌われたと思って泣く彼を
とても愛おしく感じた。
今の彼は、僕しか見えていないのだと自信を持てる。
…今だけは。

僕だけのモノだと感じられる。
早くこの男を無茶苦茶にしたい。



「波留くんバカだな…」

「な、にが…っ」


彼のモノを強く握って、
耳元に口を寄せる。
抵抗する手をギュッと握って
固定し、彼の動きを封じた。


だけど、揉み込む手は
緩めない。
彼は身体を震わせて
もう、果てそうだった。

イヤだイヤだと、
首を横に振って涙を流している。



「波留くん、好き。
本当に好き。誰よりも好き。
大好き。愛してる。
離したくない。

…僕のモノになって…。」


揉み込む力を強くして、
耳元でそう囁いた、

その瞬間、




「あぁぁぁっ!」


波留くんはあっという間に

果てた。













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