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「だからって。
自分に合ってるからって好きになるわけじゃない。
誰を好きになろうと自由だ。」

「うん、そうだよね。
誰を好きになろうがその人の勝手だし、自分に合っている人を好きになれていたら、あまり失敗もないだろうね。

だけど、矢吹、」



僕の名前を呼んでから一瞬だけ時間を空いた。
と、いうよりも、ガラリと空気が変わったのだ。

光平くんは、その場の空気を操るのが上手い。
何がそうさせているのかは分からないけど。






彼は小さな声で、だけど力強く、僕に問う。





「キミは波留くんに、命を、全てを、懸けられる…？」