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エスキス アムール

第66章 木更津の動揺






「社長、つきましたよ」



会社に着いて車が止まり、社長を起こした。

すぐに目を開けて、車から出るとエレベーターで部屋まで向かう。



まだ社長は眠いようで、部屋に着くなり椅子に座って目を閉じた。



ブーブーブー
携帯のバイブがなった。
電話を取るために、廊下に出る。


そしてある人と目を合わせ、頷き合う。

少しだけ笑みがこぼれた。



これからのことを考えると仕方がない。



すぐに真顔に戻して、今度違う顔を作る。



そして、また社長がいる部屋へと向かい、勢いよく扉を開けた。




「しゃ、社長っ!!社長!!起きて…起きて、下さい!!」

「ん…どうした?」

「大変です!!大変です!お、大野さんが…!!」







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