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自業自得少女の恋物語

第2章 少しずつ崩れて変わってく

私は家に着き部屋にこもった。

ただ私は深く深くゆうた先輩のことを考えるしかなかった。
それか携帯をただ見つめているだけ。


「だれか、たすけて…」

私は泣きながら誰にも聞こえないようにそう言って泣いていた。


〜♪

LINEの音がなった。

それはゆうた先輩からのLINEだった。

「電話いい?」

いきなりのことだった。

「どーぞ」

そして先輩から電話がかかってきた。

きっと別れ話だろう。

そう思い、私は勇気を振り絞り電話に出た。

「…お前さあ」

「…はい?」

「焼きもち妬いてるだろ」

「はん?笑」
焼きもち、たしかにそうかもしれない。

でもそんなこと認めたくなかった。

「まなと話して流時の百華見てわかったよ。距離置いてるように見えたんだ。」

あぁ…ゆうた先輩には私のことがわかるんだ。

こんなんだからいつまでたっても離れられないんだ。
少し厳しくしてみてよ。
もう捨ててもいいのになんで捨ててくれないの?

「だって、誰が見たってあれはイチャついてるようにしか見えませんよ!?」

「そうかー?去年もあんな感じなんだけど…」

「それは好きだったからでしょう!?」

「まあ確かに。でもそれだったら堂々とお前の前でやらないよ。」
「…言えてます。」

「あれは普通だから百華も普通にしてよ。」
「…うぃっす…」
「泣くな笑」
「ないてません!」

少しスッキリした。
でも涙は止まらなかった。
ずっと先輩は私を慰めてくれた。

こんな先輩が私は大好きだと思った。

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