テキストサイズ

散る華如く ~男遊郭に咲いた華~

第2章 「おいらん道中」

「姉さん、早く行こう!!」

小さな少女は、姉の手を引っ張って言った。

「瑠花(ルカ)、そんなに急がなくても・・・」

「だって、『おいらん道中』が見れなくなっちゃうもん!」

瑠花はぷうっ、と頬を膨らませた。

それを見て、しをなは可愛らしさに目を細め、

「分かってるよ、瑠花。」

と言い、花街へと続く門を潜った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ