テキストサイズ

メンズshare

第1章 シェアハウス

「ここがリビングキッチンだよ」



そう言って、リビングキッチンに入る魁人の後ろから俺と洋が続く



リビングに入るとテレビの音が聞こえてきた



テレビのある方に目を向けると、ソファーに1人の男が座っていた



「彼は『富樫 匠』
大輝より3カ月早くここに入居したんだ」



「匠」と呼ぶ魁人の声に顔だけを、こちらに向ける匠



「今日から入所する大輝だ」



「よろしくお願いします」



軽く頭を下げる俺に対して、匠は何も言わずそっぽを向いた



ちょっと傷つく俺



「気にすんな、匠はいつも
こんな感じだから」



そう言って、俺の頭に手を乗せる洋



「次の場所に案内するよ」



そう言う、魁人に続いてリビングを後にした




ストーリーメニュー

TOPTOPへ