《番犬女》は俺のもの
第10章 見舞い
その一件は、後日に改めて警察から学校に連絡が入った。
関係者として呼ばれたのは
茜、梗子、そして零。
梗子はれっきとした被害者の立場だ。学校の帰り道に青崎の不良に拉致され、そして商店街の捨てビルのひとつに連れ去られたのだ。
ただ、問題は…茜と零。
《二人は梗子を助けるために、青崎高校の体育倉庫とビルの両方にのりこんだ》
警察ではそういう認識にいたった。
──非は、確実に青崎の生徒にある
しかし部が悪いことに
今回の一件で怪我をしたのが青崎で、凰鳴の二人はぴんぴんしているのだ(汗)
(凰鳴のひとりは手にとんでもない重傷を負っているが、話を聞く限りどうやら自分でやったみたいだし…)