《番犬女》は俺のもの
第2章 宝物
結論
男たちが番犬と呼び恐れる彼女は
女たちにとっては野蛮な男どもを一掃してくれる、強くて美しい学園のアポローン
憧れの的なのである。
「別に構わないが」
「…きゃっ//…ホントですか…!?」
「ずるい! 茜さんはわたしたちと食べてくれるって約束だったのよ」
「え?そうなの?」
「昨日、約束したんだから!」
「……」
茜が女生徒の誘いを受けると、別の席から待ったの声がかかる。
言い合いを始めた二人の前で、茜はクスリと笑いおもむろに席を立った。
「…揉め事の原因は私みたいだな」
弁当の包みを抱えて茜は席を離れる。
「え~茜さんどこにいくのっ」
「…二人で仲良く食べてくれ」
彼女は教室を出ていった…。