《番犬女》は俺のもの
第2章 宝物
取り合えず茜の弁当は
女の子が昼に食べる量ではない。
たぶん梗子の弁当の三倍はある。
まるで重箱かよっ!って大きさの弁当箱
( ピクニック用の弁当箱だよ、それ )
その大きさの二段弁当を広げれば
一段目の半分は白米で埋まっており(2合ぐらいありそう…) 空いたところには生野菜が詰め込まれていた。
「ドレッシングとかかけないの?」
「余計な油分はいらない…」
「そっかあ」
こんな大量の白米、ふりかけもなしに食べられるのだろうか?と心配した君!
大丈夫です
二段目に入っていたのは
これまたすごい量の…肉…だけ……!!
「美味しそうね、何のお肉?」
「ささみ。……安いから」
この大量の鶏肉こそが、日々鍛練を怠らない彼女の重要なタンパク源。
そして巨大弁当箱の横にどーんと構えるのが
2リットル牛乳の紙パックだった……。