《番犬女》は俺のもの
第15章 オオカミさん
「顔…あげてよ。茜さんの顔を見てたい」
「…ン…!」
触れるか触れないかのタッチで、先端を擽りながら零が言う。
「顔、見せて。ああ、あと声も聞きたい」
見たい、聞きたい
なんで俺…茜さんのことになると…!!
「…っ、我慢できないし…!」
興味が止まらない。
気になって仕方がないよ。
感じたらどんな顔になるのか?
どんな声をだすのか?
きっとそれは
分厚い鉄の扉の向こうに隠されていて
誰も其処に入ったことがないわけで
俺だけが鍵を渡されたわけで
──だから興奮できる
「……食べたくなる」
零は茜を長イスに押し倒した。
キャミソールの中に下から手を差し込み、火照った彼女の肌に直接触れる。