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ぴったりとついた花弁をひらきｽｼﾞに沿って数回なぞる。

蜜を蓄えた口を見つけて軽く食い込ませたが、差し込むのはやめておいた。

「──…」

自分の指に連動して茜の目が細まるのを…

零は見逃さない。


今の彼女は未知の快感と戦っている最中なのだと、零は知っている。



…これだけ濡れてきたんだ

気持ちいいに違いないだろう。


でも、彼女はそれを認めようとしないだろうな。




“──…もう少しだよ茜さん ”



零の顔に妖しげな色が──



「俺の肩につかまって‥!」

「…!?　──…ｯｯ」


茜は声を殺して目を見開く。



蜜を纏った彼の指が、隠されていた蕾を下から撫で上げた。