《番犬女》は俺のもの
第19章 警戒
キーン コーン カーン コ~ン
.....
「あれ?ハルク、まだ終礼が残ってるぞ」
その日の授業が終わり、来週までの課題を提示して教師が去ったところで、鞄を出して荷物をまとめ始めたハルク。
もうすぐ担任が現れて終礼がある。
しかしハルクは鞄を肩にかけた。
「だって授業は終わっただろう?僕、急ぎの用があるから、…具合悪くなったってことで!」
「じゃあ聞かれたらそう言っとくわ」
「よろしくっ」
担任に見つかる前に
授業後のどさくさにまぎれてハルクはドアのところへ。
そして教室から廊下へ出た。