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《番犬女》は俺のもの

第20章 暴かれる





「──…何してる、お前たち…」



いつからそこに居たのだろうか。



二人の生徒と、二人の大人

彼女が目の当たりにしているこの光景は、決して穏やかな様子ではない。



両肩に制鞄をひっさげた茜は、振り向いたハルクを睨みながら立っていた。




「……っ」


その鋭い視線に、さっきまでの余裕のある笑みがハルクの顔から消えている。




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