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《番犬女》は俺のもの

第20章 暴かれる


食い気味に聞く茜を心配するのは零だ。


「茜さん、そいつらは…」


挑発するべきではないのに…。

ハルクたち三人の関心が彼女に向いてしまうことで、零の顔は僅かに青ざめたように見える。



「──…俺に任せてって、言ったよね」


「……」


「…っ、いいから茜さんは帰って」


せめて彼女が隣にいれば守れるのに
この距離じゃあ…。



心配する彼の言葉には普段にはない雰囲気がただよっていた。



しかし先に反応を見せたのはハルクだ。



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