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《番犬女》は俺のもの

第21章 秘め事





───



「──…ハルク…!」



結局、逃げられた。


走り去る車に向かって一瞬だけ向いた足も、追い付くことをあきらめてすぐに止まった。



《キミのしている事と大差ないと思うけど? 》



ギリッ....




負け惜しみか?

逃げる間際になってふざけたこと言いやがって。



《 その怒りは…お門違いだ 》


じょーだんじゃない

お前のようなゲーム馬鹿と一緒にするな。




「あいつ…いろんな意味で何者だよ」


隣の電柱を思い切り殴る。



──ジーン‥



「‥っ」



……痛いな




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